「横浜ホテル三銃士」横浜ロイヤルパークホテルに宿泊
GoToトラベルを使っての地元宿泊記 第三弾。
前回に引き続き、横浜三銃士を攻めていきます。
今回は横浜ロイヤルパークホテルです。
横浜三銃士が存するみなとみらい地区は、今でこそ華やかな観光地ですが、明治中期~昭和終期までは、造船所や貨車操車場を擁する無骨な港湾地区でした。
この港湾地区が、当時すでに商業的発展を遂げていた横浜駅周辺〜関内・伊勢佐木町地区の中間地点に位置することから、「横浜の都心部を分断している」「都心が分散しているせいで横浜のさらなる発展を妨げている」との見方があり、分断された二つの都心をつなぐ都心一体化構想をきっかけに、商業開発されることとなりました。
最初に構想が持ち上がったのは今から50年以上前ですが、オイルショックやバブル崩壊による経済混乱、造船所等の移転難航、海面埋め立ての法的問題浮上など、これまで幾度も事業停滞の憂き目に遭っています。
みなとみらい地区は半世紀以上かけて、現在も開発が続いています。
横浜ランドマークタワー
いまでは横浜の風景に欠かせない「横浜ランドマークタワー」も、1993年に、みなとみらい地区開発の民間プロジェクト第一号として開業しました。
「日本一高いビル※1」と鳴り物入りで新築され、かつて三菱重工が所有していた造船所「横浜船渠」跡地※2に建っています。
みなとみらい地区開発の中核であり象徴であるこのビルは、ホテル・ショッピングモール・オフィスで構成される複合商業施設で、地上70階建て・高さ296.66m。
地下1階から地上4階と、地上49から68階に、横浜ロイヤルパークホテルが入っています。
やっとホテルの話になりましたね。
横浜ロイヤルパークホテルは、横浜ランドマークタワーとともに、三菱地所が開発・展開しています。
当初は「横浜ロイヤルパークホテルニッコー」の名称で、JALホテルズ(現・オークラニッコーホテルマネジメント)提携のもと運営されていましたが、2001年の提携解消とともに現在の名称になりました。
2020年現在、日本最高層ホテル(日本一高所に位置するホテル施設)※3です。
※1 2014年あべのハルカス新築により二位になった。なお、「日本一高い展望台」としては、2012年の東京スカイツリー開業時にその称号を失っている。
※2 ランドマークタワー外側イベントスペース「ドッグヤードガーデン」は、帆船日本丸の展示ドッグとなっている現在の「日本丸メモリアルパーク」とともに、「旧横浜船渠株式会社第一号船渠・第二号船渠」として、国の重要文化財および経済産業省の近代化産業遺産に指定されている。
※3 あべのハルカス内に「大阪マリオネット都ホテル」があるが、ホテル施設の所在位置は横浜ロイヤルパークホテルより低い。
ランドマークタワー完成時、父が「横浜に日本一のビルができた!」と騒いでいたのを覚えています。暫くの間、父は毎週のように筆者を伴ってみなとみらいへ出掛けました。
昭和一桁の時代に横浜に生まれ、横浜の戦前〜戦後を見てきた父にとっては、特に感じるものがあったのかもしれません。
長くなりましたが、入っていきます。
桜木町駅前から「動く歩道」で進んでいくと、ショッピングモール、展望フロア、ホテルの各入口に辿り着きます。この入口は3階部分にあたるので、エスカレーターで1階ロビーまで降りていきます。
1階ロビー
エレベータホール
チェックインし、客室フロアに上がっていきます。
客室は52階~67階。
客室フロアの下半分52~59階が「レギュラーフロア」、上半分60~67階が「スカイリゾートフロア」になっています。
昨年の大規模リニューアルでこうしたフロア区分を行い、「ホテルインホテル」を銘打って、より高層階にブランド性をもたせる狙いだそうです。
スカイリゾートフロアはさらに三つに区分されます。
アトリエ(60~64階):眺望を楽しむ窓側カウンター付客室フロア
ザ・クラブ(65~66階):スイートルーム含むエグゼクティブフロア
ザ・トップ(67階):日本一高層の客室。アニバーサリールーム
こんなところでしょうか。ザ・クラブ宿泊者のみ専用ラウンジを利用できます。
アサインされたのは63階
入室すると自動的にカーテンが上がります
部屋の様子です。
宿泊したのはスカイリゾートフロア アトリエの、コーナーツイン ベイブリッジビュー。
建物の角にあたる部屋です。47㎡ですが、部屋が三角形なのでやや狭く感じます。
今夜はおこもり "stay ロイパ” ウンタラ〜なるプランを予約しましたが、このプランは客室冷蔵庫内のドリンク・スナックが全て無料とのこと。
なぁ~にぃ~!?!?
気になる冷蔵庫の中身やいかに!
ウホッ!!
しっかり入ってますね!思わずニンマリする筆者。
図らずもカクテルパートナーの生存を確認。生きとったんかワレ!
お約束のフリー水に加え、ネスプレッソもフリーでした。
浴室の様子。広めのシャワーブースがついています。
丸窓がつくのはコーナールームのみ。船の中みたいでかわいい。
位置が高いので、湯船に浸かりながら外を眺めることはできません。
アメニティはロクシタンです。
ちょっと休憩。減ったぞ、腹が……。
ホテル内レストランか、ランドマークプラザ※の飲食店か、迷うところです。
※ショッピングモール
ルームサービスにしてみました。
カウンターがウリなのに、カウンターにのりきらない。食事用じゃないんでしょうね。
ビーフハンバーグステーキ(2,420円)、コンビネーションサラダ(1,573円)、ステーキサンドウィッチ(3,267円)、ベイクドチーズケーキ(786円)、モンブランマロン(750円)。ハンバーグステーキはライスorパン付。
ひとり5,608円です。冷蔵庫内が飲み放題なので、外に繰り出すより安上がりですねー。呑兵衛はエサ代がかさむのだ。
ハンバーグとっても美味しかったのですが、今夜のベストワンはステーキサンド。
注文を逡巡しましたよ。三千円もするサンドイッチの具がパサパサでスジっぽい肉だったら悲しいじゃないですか。でも杞憂でした。白めしによく合うサンドイッチです。
え?
プラン目玉のオードブル。通常4,840円のようです。
夕飯後でかなり腹が膨れていたので、就寝前にいただきました。
窓からの眺望。前回の横浜ベイホテル東急よりも、さらに「見下ろす夜景」って感じです。
そりゃそうだ。ロイヤルパークホテルは、レギュラーフロア最低階でも52階・高さ210m超えなんですから。
横浜ベイホテル東急が地上25階建て・高さ105mなので、単純に倍ですよ、倍。2個分。
どの部屋に宿泊しても眺望が約束されてるってわけですね。コスパ良いな、ロイパ。
翌朝。タワマンってこんなかんじかな〜。高すぎるか。
遠~くまで見渡せます。実家も発見。
少しモヤがかかっていたのが惜しい。この日の天気は曇りって程でもなかったんですが、ド高層ゆえ、眺望がお空の状況に左右されやすいようですね。
別の日。お空の機嫌が悪い日は高層階がモヤモヤ……。
今夜はおこもり以下略プランはチェックアウトが12時なので、かなりゆっくりできます。カクパー飲みながら昼前までのんべんだらりとして、ホテルを後にしました。
今回スカイリゾートフロアの宿泊でしたが、「ホテルインホテル」の触れ込みはあまりピンときませんでしたね。ラウンジつきの「ザ・クラブ」でないと特別感は感じられないかもしれません。
先述しましたがレギュラーフロアでも十分すぎるほど高さがあるので、レギュラーフロアはコスパ高いかも。50階超えの世界は圧倒されますよ。
ルームサービスがとてもおいしかったので、ぜひ試していただきたいです。最上階のレストラン「シリウス」で作ってるんじゃないかな。違ったらごめんなさい。
ここのシェフだった方が野毛でやっている店も、美味しくておすすめですよ!